今回は、建材の値上がりにより住宅が被害を受ける原因や対処法について詳しく紹介してきました。
建材の値上がりについて
- 2023.12.23
イルミネーションの煌きが美しく街角を彩り、
にぎやかなクリスマスソングがあちこちから聞こえてくる12月ですね。
年末の慌ただしさと華やぎが混在する独特の雰囲気がありますが、
伝統的な行事や記念日、イベント等も盛り沢山の月でもありますよね。
クリスマスのカウントダウンがスタートする12月の前半から
御用納めや大掃除等、年の瀬ムードが一気に高まる月の後半を通じ、まさに師匠も走る気ぜわしい
師走の風情が街中にあふれる季節です。
忘年会やクリスマスパーティー等で、めっきり冬の雰囲気が色濃くなる時期でもありますね
皆さんは如何お過ごしでしょうか。
そこで今回は、建物の建材の値上がりについてご説明をさせて頂きます。
2022年も残すところ残りわずかとなっており、いまだ続く建築資材の価格高騰が2023年以降も続くのか、気になる工務店経営者の方も多いと思います。
今回の記事では、2022年に何が原因で建築資材が高騰しているのかを解説し、価格高騰が発生している社会・経済事情について振り返ります。
また、で今後の建築資材価格の動向についても解説しますの、これからリフォームをご検討されている方等は是非御参考にしてください。
今回は、建材の値上がりからマンションの人口の増加などにより人件費がとてつもなく上がっていっています。
それにより屋根材の価格が通常の2から3倍に値上がりしていますね。
今回の記事はその背景と何故なのかというと
まずは、建築資材が高騰している原因について振り返りたいと思います。原因は大きく下記の5点です。
- ウッドショック
- アイアンショック
- ロシア・ウクライナ戦争
- コンテナ料金の上昇
- 円安
以上の内容となります。
ウッドショック
ウッドショックにより、輸入木材価格が高騰しました。2020年に始まったコロナウイルスの流行拡大を受け、リモートワークが世界中で増加。
そのため、アメリカ・中国で郊外に住宅を建て転居する動きが広がり、住宅建築需要が急拡大したのです。
これにより木材不足となり価格が高騰する「ウッドショック」が発生しました。住宅建築の際に木材を大量に使うため、
建築資材の価格が上がり大きな影響が出ています。また、生活に必要な木製家具も種類が多くて人気です。
テーブルや椅子などはもちろんのこと、ソファは外からではわかりませんが、内部のフレームは木でできています。
このように家具の価格にも影響を与えています。
先ずは具体的な方法について、解説をします。
アイアンショック
木材価格と同様に鉄の輸入価格も上昇しています。この、鉄価格の急激な高騰のことをアイアンショックといいます。
鉄筋や鉄骨などは、オフィスビル・物流施設・大型商業施設・マンションなどの建設で大量に使用されます。さまざまな住宅設備にも使用されていますので
建築資材と住宅設備の両方の価格に影響を与えています。
鉄の価格が上昇した要因は、ウッドショックと同様にアメリカ・中国での住宅需要の増加が関係しています。
コロナウイルスが少し落ち着いた際に経済活動が再開され、住宅需要が急に増加しました。鉄を多く使用するため、それに伴って主原料の鉄鉱石が不足する事態になり
価格高騰を引き起こしています。
日本は鉱物資源の多くを輸入に頼っています。鉄鉱石については100%輸入に依存している状態です。
世界的な供給不足により、価格が高騰する影響を受けても輸入に頼るしかないため、建築資材の高騰からは逃れられないのです。
ロシア・ウクライナ戦争
ロシア・ウクライナ間での戦争が要因となり発動された、ロシアへの経済制裁も建築資材高騰の要因の一つになっています。
日本を含め多くの国が経済制裁のために、資源大国であるロシアから建築資材に関連する多くのものを、輸入できない状態になりました。
世界中の国がロシア以外の国から資源を輸入すると、世界中の資源価格は高騰していきます。
日本は高騰した価格で資源を買わなければいけないので、輸入価格が高い状態で購入しているのが現状です。
政府が決定したロシアからの輸入禁止項目に、木材チップ・丸太・単板など住宅資材が含まれています。
特に影響があるのが単板です。日本がロシアから輸入する単板の量は、単板全体の80%を超えていました。単板においてはロシア1ヵ国からの輸入にほとんど頼っていたのです。
こうして木材の需要と供給のバランスが崩れ、価格への影響が出てしまっています。
コンテナ料金の上昇
コロナウイルスの蔓延が原因となり、コンテナ不足になったことによりコンテナ料金が上がっています。
一見すると、これがなぜ資材価格の高騰につながるのか、と思われるかもしれません。
原因は、ステイホームやリモートワークが広がったことにより、物流の動きが活性化し過ぎたことです。
人が動かず、物のみが大量に動くことになり、コンテナ不足に陥ったのです。
住宅需要が高まり、関連する資材・設備などを運ぶコンテナ不足となると、運送などの物流価格が上がります。その上がった分の金額は資材価格の値上げに影響を与え、
最終的には住宅価格の値上げにつながっていきます。
円安
2022年に入ると円安が加速し、一時的に1ドル=150円台まで円安・ドル高の状態が進行しました。円安になると輸入時に費用が増えるので、これまでよりも仕入れ価格が高くなります。日本は前述した鉄鉱石も含め、建築資材の多くを輸入に頼っているため、円安も建築資材高騰の要因です。
円安になっている原因の一つは、日本の低金利政策です。
世界の主要国は、インフレに伴う物価上昇を抑えるために、中央銀行が金利を上げてインフレ対策を行っている状況です。それに反して日本は低金利を維持していますので、早くから金利を上げる施策に取り組んでいるアメリカとは金利差が広がりつつあります。
金利の低い「円」よりも金利が高く世界通貨となっている「ドル」を買おう、という動きが活発になると、円が売られてドルが買われる状況が続き、円安がますます進行してしまう状況になっています。
このように、2022年は様々な要因によりコストが上がり、利益を減らす工務店が多い年となりました。2023年以降も状況は大きく変わらないことが予測されるため、経営努力によりコストを下げることが必須となります。他社よりもコストダウンとを実現し、競争力をつけるポイントについて以下の資料で解説しています。
価格高騰はいつまで続くのか
世界中の社会情勢、各国の経済対策など様々な要因が複合的に絡んでいるため、簡単に解決できるものではなく、いつまで続くか断言できない状況です。
ただ、早期に解決できるものではないため、資材価格高騰による住宅価格の値上げはこのまま続くと予想されます。
今後の動向
コロナウイルスやロシア・ウクライナ戦争が完全に収まったとしても、すぐに市場に効果が現れるわけではありません。
また、国際情勢が絡んでますので、日本のみが動いて解決に向かうことは非常に難しいです。特に、資源大国であるロシアとの関係が今後どのようになるのかで大きく変わります。
- ウクライナとの戦争が長引き、経済制裁も長期間のものとなる
- 何らかのかたちで戦争が終結し元のような国交回復が見込める
極端な例ですが、このどちらになるのかだけでも建築資材価格には大きな影響があります。
コロナウイルスの蔓延が引き起こしたこともありますが、他にもさまざまな要因が絡みあっているため短期間で簡単に解決できるものはありません。
コロナウイルスが完全に収束しても、ロシア・ウクライナ戦争とは関連性が低いため、別問題として取り組まなければいけません。戦争と経済制裁が終了した後に、資源大国のロシアとどのように国交が回復するのかが重要です。
建築資材高騰はいつまで続くかわかりません。そのため、工務店やハウスメーカーの方は、住宅購入を検討している方に向けて、現時点の方が将来の価格よりも安く済む可能性が高いことをわかりやすく伝えあげましょう。
そういう状況によりまして、人手不足が深刻化しております。
職人も同時に建築業界では人手が不足していますね。
いざというときに被害を抑えるという意味でも、定期的な点検やメンテナンスはとても大事になります。
まずは近くの専門業者に確認してみるのが良いでしょう。
少しでもリフォームについて少しでもご興味の有る方は、まずは当社にて見積もりから取ってみませんか?
もしも内容がわからない場合等は、お気軽に何でもグースホームへご相談をくださいませ。