パミール屋根とは?
- 2022.4.26
今年は関東の梅雨は、例年と比べてかなり長く連日の雨続きで嫌になっている方も、多いのではないでしょうか。
ようやく数日前に関東も梅雨が明けたと、気象庁から発表が有りましたね。
雨や台風で雨漏りの心配も出てきた方も、この時期は非常に多いのではないでしょうか。
今回は屋根材でたまに見かける、パミール屋根について詳しくご紹介します。
まずパミールは1996年から2008年に販売された屋根です。
会社は外壁最大手のメーカーとして知られるニチハで、ニチハの唯一失敗作とされている商品です。
・参考例として、パミール屋根の写真を載せます。
建材の強度を確保するにはとても優れた素材でした。
屋根の同業者の間でも、感覚ですが10年程前から痛みや剥がれが出てきたと、どんどん問い合わせも増えてきた
イメージがあります。
ミルフィーユのように屋根材が何層にも分かれてペラペラな状態になり、浮きや反りが発生します。
塗装自体はできますがすぐにパリパリ剥がれてしまうので「塗装しても無意味」です。
そのため当社では、パミール屋根にとられる対策は、
- カバー工法
- 葺き替え
の2つのパターンでご提案をさせて頂いて、お客様にも大変ご満足して頂いております。
またパミールの場合、もう一点問題があります。
それはパミールを屋根に止めている釘に問題がありまして、釘の劣化によりパミールもろとも外れる場合があります。
最悪のケースだと、パミール自体が飛んでしまった事もある様です。
ミルフィーユ化に関しては経年劣化として責任を否定しているニチハさんですが施工して10年以内で、
痛みや剥がれが著しい場合だと、釘に関しては公式にお詫びと安全処置が必要なケースについては無償での処置を発表しています。
皆さんも、パミール屋根の家の方など、よく注意しておきましょう。
台風や大雨等の前に近くに専門家に診断だけでもお勧めいたします。