瓦屋根の種類について
- 2023.3.22
2月に突入しまして節分にバレンタインなどのイベント・行事のほか、北では雪と氷のお祭り、
南では桜や梅のお祭りが開催されるシーズンになりますね。
裸祭りなどの奇祭も各地で行われます。2月に開催される全国のおすすめイベントをご紹介します。
今年はコロナの新種が流行してたり、インフルエンザも同時に流行してたりと大変な
時期に差し掛かりましたね。
受験生の方は勿論ですが皆さん体調管理にはくれぐれも
気を付けて下さい。
これまでは塗装の種類について、しばらく記事を載せていきましたが今回は瓦屋根の種類について
詳しくご紹介をさせて頂きます。
まずは大きく分けて和瓦と洋瓦の2つに分類することが出来ます。
先ず1つ目は和瓦です。
日本瓦とも呼ばれる和瓦は粘土を使って焼き上げています。
釉薬を使って表面をコーティングした瓦と無釉薬の素焼き瓦の2種類に大きく分けられますが
産出している地方によって名前が付けられたり、使用する粘土や焼成温度によって特徴が異なったりと
実は奥が深いのが瓦ですね。
また和瓦の中でも有名なのが、日本三大瓦(石州瓦、三州瓦、淡路瓦)です。
和瓦は、昔ながらの日本家屋で使われている瓦です。
波を打ったような形をしており、釉薬を使った釉薬瓦(陶器瓦)や、
釉薬を使わない無釉瓦があります。
さらに和瓦は幾つかの種類に分けられます。
①釉薬瓦(陶器瓦)
瓦の表面を釉薬でコーティングした瓦です。表面にツヤが出て、水がしみこみにくく、耐久性に優れています。
釉薬によってさまざまな色を出せるという利点が有りますね。
瓦の重量に関しては、1枚当たり2.7キロとなります。
1坪当たりの総重量は、231.2㎏となりますね。
②無釉瓦(いぶし瓦、素焼瓦)
釉薬瓦に対して、釉薬を塗らない瓦が無釉瓦です。無釉瓦にはさまざまな種類がありますが、
代表的なのはいぶし瓦と素焼瓦です。
いぶし瓦は、瓦を焼き上げる際に、燻す(いぶす。蒸し焼きにすること)ことで、耐久性を高めています。
渋い銀色が特徴で、経年でムラが出ますが、それが味になります。主に日本家屋で良く使われています。
素焼瓦は、粘土を焼いた素の状態の瓦です。
使用する土の色合いがそのまま瓦の色になります。洋瓦は基本的に素焼瓦と言われます。
瓦の重量に関しては、1枚当たり2.6キロとなります。
1坪当たりの総重量は、245.6㎏となりますね。
③セメント瓦
セメントを主原料としたものを型に入れて形成する人工的な屋根材です。
メリットとしてはコストが安く、大量生産できるという特徴がありますが、割れやすく見た目が時代遅れな印象を受けるため
現在はあまり使用されていませんね。
瓦の重量に関しては、1枚当たり2.8キロとなります。
1坪当たりの総重量は、148.6㎏となりますね。
もう1つは洋瓦です。
一般的に海外の住宅で使われているお洒落な瓦屋根つまり洋瓦ですが、江戸時代末期には日本国内でフランス人が
製造したといわれておりますので歴史は想像以上に長いです。
洋瓦は和風住宅で見慣れている形状とは異なり大きく2種類に分かれます。
洋瓦(洋式瓦)には、大きく分けると粘土瓦とセメント瓦の、2つのタイプがあります。
江戸時代末期には、フランス人により日本国内で製造されるようになっていました。
粘土瓦タイプの洋瓦は、その名の通り粘土をベースとして製造されます。
主にフランス式の「F形」とスペイン式の「S形」があり、また近年では流行している南欧風住宅を再現するため「混ぜ葺き仕様」の製
品も販売されています。
一方、セメント瓦(モニエル瓦・乾式洋瓦)は、石灰岩を水と混合したセメントをベースにして作られます。
粘土瓦と見た目はよく似ていますが、粘土瓦の耐久性が40~50年以上であることに対し、セメント瓦は10~20年位の周期で塗り替え
が必要で、かつ重量があるため地震に弱いというデメリットがあり、最近では生産数が減りつつあります。
また瓦屋根のメリットとしては、以下が挙げられます。
①耐久性が高い
瓦屋根は、瓦自体の耐久性が高いため、メンテナンスがほぼ不要な点が大きなメリットですね。
②部分的な葺替えが可能
万が一瓦が一枚割れても、そこだけ取り換えればいいので、手間が少なく済み、コスト的にもメリットが高いといえるでしょう。
③断熱性が高い
瓦屋根には空気層が多いため、ガルバリウム鋼鈑などの他の屋根と比べて断熱性が高いというメリットがあります。
④遮音性が高い
空気層が多いという特徴は、遮音性の高さにもつながります。他の屋根に比べて、雨音などが響きにくい点はメリットです。
⑤瓦屋根ならではのデザイン性
瓦屋根には独特の趣があります。これまで述べてきたような機能面よりも、そのデザイン性が気に入って瓦屋根を選ぶ方は多いです。
またデメリットとしては、以下が挙げられます。
重いため耐震性に劣る
屋根が重いと柱や梁などに負担がかかり、地震の時に損傷しやすいことから、瓦屋根は、一般的にガルバリウム鋼鈑の屋根などに比
べると重いため、耐震性に劣るといわれています。ただし、屋根を支える構造を頑丈なものにすれば、耐震性を高めることができま
す。
また、昔は屋根に泥を塗り、その上に瓦を葺いていましたが、今はビスで瓦を止めているため、屋根全体の重量は随分軽くなっていま
す。その上、瓦自体も軽くなっており、昔のイメージで重いというのは間違いです。
地震や台風で飛んだり、落ちてきたりする
地震や台風で瓦が飛んだり落ちたりしているニュース映像を見かけることがありますが、それらはほとんど20年以上前に施工された瓦
屋根だと思われます。
最近は防災瓦が標準になっており、瓦同士の連結が強化されているため、落ちたり飛んだりしにくい構造になっています。
リフォーム(カバー工法)には不向き
カバー工法というのは、古い屋根の上に新しい屋根を被せるように葺くリフォームの方法ですが、瓦屋根は既存の瓦を再利用するので、この方法は向いていません。
波打った瓦の上から新しい屋根を被せるのも難しいため、瓦屋根から他の屋根にリフォームしたい場合には、一度瓦屋根を取り除いて
から新しい屋根に葺き替える必要があり、コストが高くなります。
瓦屋根のメンテナンスは?
耐久性が高いことが特徴の瓦屋根ですが、定期点検と瓦屋根を支える下地のメンテナンスは必要です。
メンテナンス方法
瓦自体は耐久性が高いので、割れたりしていなければそのまま使えます。
ただし瓦を下地に止める部分が劣化している場合があるので、定期的に点検をして、劣化していれば下地を補修する必要があります。
その場合、下地が劣化している箇所の瓦だけを取り除き、下地を補修した後、また戻すという方法でメンテナンスします。
また点検は、10年に一度くらいの周期で行うといいでしょう。最初の10年は特に直すところがないこともありますが、20年、30
年経てば、外からは見えない下地の部分が劣化していることがあるためです。
これまで見てきたように、耐震性の問題は構造の工夫で対応できますし、災害時の安全性も改善されてきています。
そういった点も踏まえて、耐久性、メンテナンス性、デザイン性など、瓦屋根のメリットに魅力を感じる人は、瓦屋根を選ぶといいと
思います。
どうやって進めたらいいのかわからない。瓦屋根の実績が豊富な建築会社はどうやって選べばいいの?
住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、是非お気軽に当社にご相談を下さい。
住まいの専門家として何でもお問い合わせをお待ちしております。